フットサルのドリブル、抜きにいっていませんか?
ドリブルで抜くとカッコイイから抜きたいよ
だから失敗しても抜きに行っています。
何回ボールロストしてるんだよ・・・
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フットサルはサッカーと違って抜くのが非常に難しいです。
結論から言うと、無理に抜こうとしてもほぼ抜けません。
1人抜けたとしても2人目がすぐ追ってくるので取られてしまいます。
なぜサッカーと違って抜くのが難しいんでしょうか
サッカーの場合、「敵との距離が長い。」「抜いたあとにスペースが多々ある」「敵は基本的にボールを奪いに来るのでフェイントに引っかかりやすい」という3点の理由があります。
フットサルの場合は、「敵が近い」「抜いたあともすぐ敵がいる」「敵は基本的に一発では取りに来ない」
という理由から、なかなかドリブルで抜くのは難しいです。サッカーでいうとペナルティエリアという狭くて敵が密集した中でドリブルで抜くと同じくらい難しいことなのです。
では抜けないのか?
そんなことはありません。もちろん、ドリブルしながらルックアップができて、遅いドリブルと早いドリブルの使い分けができて、ドリブルしながらターンができたりと基礎をできるようになったらという話ですが、ちょっとしたポイントを抑えることで、抜けるようになりますので考えながら続きを読んでみてください。
コツ1 ただただドリブルで抜きにいかないでください
ぬくぞー!
バレバレだよ
ドリブルで抜きにいって失敗してる人は、大体状況判断ができていません。
つまり100%抜けない状態なのに、つっこんでしまって取られるということをしています。
こういったプレーを続けると、周りの選手から冷たい目線が当てられるので注意してくださいね!
5人のお金を集めてパチンコ屋さんに行って、「絶対出ないパチンコ台」にお金を消費したらあとの4人は怒りますよね?笑
コツ2 ドリブルで抜ける状況判断をしよう
前段では、状況判断できていない人が、よく突っ込んでボールを取られてしまうということを説明しました。
つまりは「抜けるという状況」ができれば100%抜くことができます。
逆に「抜けるという状況」にならなければ、まず抜くことができませんので、ドリブルやパスという選択肢をとったほうがよくなります。
抜ける、抜けないの例
1、極端な例ですが、敵が真横にいたらそのまままっすぐドリブルすれば抜けます!この状況になったらせっかくなので抜いてみてください!
2、敵が斜め前に構えていたら抜くのは難しいです。
3、敵が目の前に構えていたらもうまっすぐには確実に抜けませんね。
この場合、「1」という状況にならない限り、抜きにいかないほうがいいでしょう。でもそんなこといったら、1のように敵DFが真横に立つことなんてほとんどありませんから試合中でほとんど「抜ける状況」なんてないじゃないかと思いますよね。
そうなんです、試合中に「抜ける状況」なんてほとんどありません。実際プロのフットサルリーグ(Fリーグ)でも、上手い選手がドリブルでどんどん抜いてっていうことはしていません。基本は4人が安全にドリブルをして、パスをつないで、ワンツーしたりして点をとる。というのがフットサルの考え方です。フットサルはそういうものだ、という認識はしておいたほうがいいでしょう。
でも抜きたい!
そんなあなたに説明いたします。
コツ3 抜ける状況が来ないなら抜ける状況をつくればいい
フットサルでは、簡単にボールロストをしてはいけません。ましてや、1対1の状態で抜こうとして取られたら、カウンターで大ピンチになります。ですので、抜ける状況が来ていないときに抜こうとするのは、やめたほうがいいです。結論として抜くならドリブルをして、「確実に抜ける状況」をつくればいいんです!
これは抜ける状況をつくるときに、ボール保持者がする行動フローです。
ボール保持者は、取られないようにボールをドリブルなどをしながら動かし、しかけたり、ボールを晒したりして相手の様子を伺います。それでダメなら無理に抜かず、また動かします。そしてまたしかけたり、晒したりして相手の様子を伺います。それで「絶対に抜ける状況」になったら抜けばいいのです。そういう状況にならなければひたすら繰り返すか、味方にパスをだしましょう。
つまり、抜ける状況をつくるには「しかけ」「さらし」が必要になります。
この2つについて説明します!
フットサルにおいて「しかけ」とは
自分がボールを支配できる範囲で、できるだけスピードをあげてドリブルでボールを動かします。
「絶対に抜ける状況」ができるシーンの例
しかけの目的は、「抜く事」ではなく「敵を動かす事」です。
ポイントは、敵の守備範囲じゃないところに向かってダッシュでドリブルをしてください。そうする事で、敵DFは追いかけなくてはいけなくなります。
そして、敵DFが疲れてしまったり、さぼってしまい、この状況になったら。。。もう皆さんお分りでしょうか。
敵が真横にいます。
「絶対に抜ける状況」になりました!
こうなったら前方にドリブルをすれば難なくリスクを犯す事なく、抜けるのです。
敵DFがきちんとついてきた場合どうなるでしょうか。
さきほどと同じようにドリブルをしますが、今度は敵DFがしっかりついてきて、抜ける状況をつくれません。
そうなったら無理に抜きに行っても絶対に抜けませんので、ターンなどをしてまたボールを動かしなおします。
もう一回しかけてもいいですし、ここで一回味方にパスを出すのでもOKだと思います。
しかけるのは「ダッシュ」が必要ですので、自分のスタミナと相談して判断しましょう。
「絶対に抜ける状況」ができるシーンの例その2
敵DFの守備範囲の外ギリギリ目にしかけていきます。
敵DFが追いかけてこなければそのまま抜けますがそうはいきません。敵DFも必死に追いかけます。そこでボール保持者は、やはり無理と判断します。
無理と判断したので、一回ターンをして「味方のフォロー」「敵の位置」を確認します。
この状況なら味方にパスをすれば、まず安全です。 ただ、敵の位置をみてください。少し前がかりになってボールを取りにきています。これに気づけるかが勝負の分かれ道です。
ひとつ前の写真ですでに「絶対に抜ける状況」になっていました!
なのでもう一度ターンしてダッシュでドリブルをすれば抜けるのです。
こういったドリブルをすることが「しかける」ということになります。
しかけるだけなら、ボールを取られにくいと思うので積極的にやってみて、やったあとに敵DFがどの位置にいるのかというのを毎回チェックしておくと、「抜ける時」「抜けない時」の判断がよりつくようになると思います。
フットサルにおいて「さらし」「さらす」とは
今回は可動範囲の多いガンダムで紹介ww
通常ボールキープをするときは、自分の足元であったり後ろでキープする方が、敵の足が届かないので安全なのですが、あえてここでは、敵の前でボールをさらします。
馬鹿め、それじゃあとってくださいと言ってるようなもんだぜ
そして敵DFは、間合いよりも内側にはいってきてそのボールを取ろうと動き出します。
敵DFが間合いに入ってきたのを見逃さず、すかさずボール保持者は、最も早いスピードでボールを横に転がします。
転がしに成功すれば「抜ける状況」ができあがります。
あとはまっすぐ抜くだけです。
さらしに関しては、理論だけでは簡単そうですが、相手のスピード感や、右足で来るのか左足でくるか、どっちの方向を切りながら取りにくるかなどによって、横に転がすタイミングや方向が違くなりますし、横に転がすスピードが遅いととられちゃうので、1対1で練習をある程度してから実践でやってみるといいかと思います。Fリーグの森岡薫選手なんかはこれで敵DFをかわしてシュートというのはよくやっているので、決まるとかっこいいですね。
ゲームでいう「フレーム回避」「カウンター」みたいなもんです!笑
敵をよーく見ることが一番のポイントです!
また、この例はあくまでさらしの例の一つなので、こういうのがあるっていう認識だけしてもらえればいいかと思います。
ちなみに敵がせまってくるギリギリでかわそうとすると失敗します! ちょっと取りに動き出した段階で横に転がしてみて、
敵が大きく動いていたら、「抜ける状況」になっているはずです。やってみてください!
ドリブルで抜くコツまとめ
大事なのは、「抜く」のを一発のギャンプルで行うのではなく、
「抜き」にいかずに、「しかけorさらし」と「ドリブル」を繰り返して 敵DFの位置をみて抜ける状況ができたときだけ「抜く」というスタンスでいることです。
敵DFもいろいろ動かされるとついていかなきゃいけないので、疲れさせればそれだけで抜けるようになります。
敵DFの位置を見なくては、抜けません。
また、フェイント技なんかもいろいろあると思いますが、しかけやさらしの延長なので、相手の位置をみながらやってみてください。
かなり長編となりましたが、「抜く」というのは、いろいろな基礎が総合的に重なって初めてできることだと思うので、
自分に足りないなと思うところがあれば下記なども参照しながら積極的に練習してみてください。
・ドリブルしながらターンのやり方(記事作成中)
・緩急をつけたドリブルのやり方
・ルックアップしてドリブルをしよう(記事作成中)
フットサルで取られないキープの方法